コチョウラン

早めに花茎を切り取ることがポイント

コチョウランを咲かそう


蝶が舞っているような花姿で、その優雅さと気品が人気の洋ランです。つぼみの時に環境が変わると、つぼみが落ちてしまったり、花が咲かなくなったりするので、購入する際はつぼみがほころび始めた株を選んで求めるようにしましょう。

①置き場所

10月~翌年5月までは室内に置いてレースのカーテン越しの光に当てるようにし、最低温度は10℃を保つようにする。6~9月は風通しのよい戸外に置き、60~70%遮光する。日当たりが強いと下葉が落ちやすくなる。



②水やり
③肥料

6~9月は水ゴケの表面が乾いたらたっぷりと与え、冬は水ゴケが乾いてきてから、湿らす程度に与える。暖房のきいた室内では空気が乾燥するため、こまめに葉水をやるか、加湿器を用いて保温につとめる。

4~9月まで、規定の濃度の2倍に薄めた液肥を、月2回ずつ施す。

④病害虫

夏から秋にかけてナメクジが発生し、新葉や根、花芽を食害する。捕殺するか、殺ナメクジ剤で駆除する。


⑤植え替え

水ゴケが古くなったり、株が鉢からはみ出してきたら行う。高温性なので、植え替えは最低気温が15℃以上になる5~7月に行う。


Help! 花は早めに切り取るほうが株のためによいと聞いたが・・・
花は下部から次々と咲いてきますが、先端部分の花が咲ききるまでおくと株が弱り、次の開花に影響が出ます。ある程度花を楽しんだら早めに花茎を切り取ることがポイントです。先端のつぼみが開き始めたら花茎を切り取り、切り花として花びんに挿して楽しみましょう。 花茎を切る時は、基部の2~3節を残しておくと、残した節から芽が伸び、2~3カ月後にもう1度花を楽しむことができます。ただ、1年に2回咲かせると、それだけ株に負担をかけるので、25cmほどの葉が6枚以上ある成株以外は行わないほうが無難です。小さな株や根の少ない株は、花後早めに花茎を元から切り取ります。 贈答用として化粧鉢に寄せ植えされているものなどは、花後早めに、1株ずつ素焼き鉢に植え替えておきます。