輝け!農の一番星 JA YOUTHバックナンバー

これまでの青年部活動に磨きをかけたい

野菜農家 加古和明さん

栽培品目を見直し生産性を上げたい


 大府市で露地野菜と施設野菜を組み合わせた農業に取り組んでいる加古和明さん(37)、取材にうかがった3月下旬は、ハウス栽培のトマトの出荷が最盛期を迎えていました。2ヘクタールの畑でキャベツやタマネギ、ハクサイなどの露地野菜を、10アールほどの施設でトマトとキュウリを栽培しています。「ほとんど年間を通して出荷する作物があるよ」と笑顔で話します。
 現在は両親とともに農業経営の中心を担う和明さんは、安城農林高校を卒業後、愛知県立農業大学に進み農業の基礎を学びました。もともと露地野菜が中心だった和明さんの家では、げんきの郷のはなまる市やグリーンプラザきょうわの産直向けに栽培品目を増やすことを計画。和明さんの就農を機に、トマトなどの施設栽培を始めました。
 「トマトのほとんどはげんきの郷で販売していて、良く売れています」と話す和明さんは、栽培ロスを減らして生産量を上げるために、今年から病気や害虫に強い品種へ切り替えました。「食べておいしいトマトに仕上がっていますが、もっと甘みがあるものにしていきたい」と、さらなる品質の向上を目指しています。
 今後の経営については「ここ数年長雨や干ばつなど天候の不順が続き、作物の出来具合が安定していません。管理にもっと手間を掛けることも必要だと思っています。栽培品目を絞って生産性や作業効率を上げることも考えていきたい」と話します。

地域活動をこなすには部員の協力が必要


 青年部大府地域では4年ほど前から地元の保育園での食農教育や、大府市とともに若い世代に向けた食農入門講座「おおぶで食活」などのイベントに積極的に参加しています。共長保育園の園児らを対象にした活動では、田植えや稲刈り、餅つきのほか、クリスマスや節分の行事など年間を通して取り組み、園児やその家族からも好評を得ています。イラストを描くのが得意な和明さんは、園児らに稲作を分かりやすく説明する紙芝居の制作を担当しました。


 「行事が多い大府の地域活動は、部員の協力がなければできないと思っています。これまでの活動を継続しながらも、ひとつひとつを見直し、より良い成果が得られるようにさらに磨きをかけていきたい」と地域活動への思いを熱く語ってくれました。

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