「ちたポン」出荷スタート

酸抜け良くバランスの良い甘さ
「ちたポン」出荷スタート


「ちたポン」を選別する担当者(知多郡美浜町で)

 あいち知多かんきつ出荷組合は9日、さわやかな芳香が特徴の知多半島産太田ポンカン「ちたポン」の出荷を始めました。昨秋は雨が多く気温が高かったことから酸の抜けも良く、甘い仕上がりで品質は良好です。2月上旬までに昨年より多い300トンの出荷を見込んでいます。
 「ちたポン」の収穫は12月中旬から下旬。半月から1カ月ほど各農家が貯蔵し、酸と糖のバランスがとれ、味が安定したものを家庭選別して出荷します。初日は30戸の農家が美浜町にあるJAあいち知多美浜みかん共選場に約15トンを持ち込み、担当者が形や傷をチェックしながら選果機を使って大きさによる階級に選別し、名古屋、大阪、富山などの市場へ送りました。
 「ちたポン」は現在約300人いる同出荷組合の組合員のうち147人が16ヘクタールで栽培しています。同組合の鵜飼泰弘組合長は「昨秋は台風や長雨で降水量が多く、気温も高めだったため、酸がしっかり抜け、バランスのとれた味に仕上がった。さわやかな香りと甘みを味わってほしい」と話しています。


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