ペコロス目ぞろえかい

 JAあいち知多は4月12日、知多市にあるJAあいち知多岡田集出荷場で知多市特産の小タマネギ「ペコロス」の目ぞろえ会を開きました。選別基準を徹底することで一層のブランド力強化を図り、農業者の所得向上を目指します。
 ペコロスは普通の品種のタマネギを5センチほどの間隔で細かく植え、小さく育てたもので、直径3~4センチ。タマネギ特有の辛みが少ないのが特徴。丸のまま煮込むことができるため、料理の見栄えにこだわる外食店などを対象にした業務用としての人気が高い。一方、葉や根をひとつひとつ手作業で切るなど調製に手間が掛かるため競合する産地が少なく、4月から8月の期間に市場に出回る量のおよそ8割を知多市のペコロスが占めます。
 目ぞろえ会には日長ペコロス生産組合のメンバーや関係者25人が集まり、今月24日から始まる出荷に向けて、形や大きさによる等階級の選別基準、外皮除去や乾燥の度合いなど調製の注意点を確認しました。今年の生育は例年並み。組合員らは「クレームの原因となる抽苔の混入に特に注意しよう」と話し合いました。
 同組合の加藤修治組合長は「目ぞろえ会で出荷規格をしっかり確認し、品質のそろった荷物で有利な販売につなげよう」と呼び掛けました。
 JAあいち経済連西部販売課の高橋勝久課長補佐は「東京の市場でも知多のペコロスのニーズは高い。安定した高値販売が見込まれる」と期待を込めました。
 今年は15戸の農家が150アールで作付し、8月上旬までに昨年より1200ケース多い7200ケース(1ケース5キロ)の出荷を見込みます。



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