早出しタマネギ「たま坊」出荷スタート/生育品質とも良好

JAあいち知多の早出しブランドタマネギ「たま坊」の出荷が1月8日に始まりました。昨秋以降、暖かい日が多かったため、生育は順調で品質も良好です。初日は2カ所の集荷場に1500ケース(1ケース3キロ)が持ち込まれました。
 「たま坊」は一般的な極早生タマネギよりさらに早く、1月から収穫できる超極早生タマネギで、JAあいち知多では2004年から「たま坊」の名前で統一し、ブランド化しています。水分が多くやわらかいのが特徴で、サラダなど生食に向いています。
 今年は東海市、知多市を中心に知多半島全域で148戸が栽培しており、4月中旬までに例年並みの1100トンの出荷を見込みます。代表品種は愛知の伝統野菜にも登録されている「養父早生」や「愛知白早生」で、収穫時期に合わせ、その他の品種に変えながら出荷します。出荷始まりから2月上旬までは新鮮さをアピールするために、緑色の葉を付けた状態での出荷が中心となります。
 初日となった8日、同JAの東海営農センターには16人の生産者が1277ケースを持ち込み、検査員らが出荷規格に沿っているかを確認した後、市場へ送りました。
 この日は同営農センターで目ぞろえ会も開き、70人の生産者が集まり、出荷規格や選別の基準を確認しました。JAあいち知多タマネギ部会の山口雄一郎部会長は「たま坊の出荷が始まり、今年のタマネギのシーズンがスタートしました。秋の定植以降、暖かい日が続いたため生育は順調。安全で安心なタマネギを消費者に届けたい」と話しました。鈴木栄専任検査員は「割れ玉や茎の太いもの、形が悪いものなどが混入しないようにし、磨きすぎにも注意してほしい」と呼び掛けました。



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