伝統野菜の味堪能

伝統野菜の味堪能
~げんきの郷で食イベント~

 知多半島でとれる旬の野菜や魚介類を味わう食イベント「知多半島うまいもん祭り」が2月25日、大府市吉田町にあるJAあぐりタウンげんきの郷のレストラン「だんらん亭」で開かれました。5回目を迎えた今回のテーマは「知多の伝統食べ比べ」。旬の食に関心を持つ51人が参加して、愛知の伝統野菜と地元の旬の野菜をふんだんに使った料理を楽しみました。
 「愛知の伝統野菜」は①今から50年前には栽培されていたもの、②地名、人名がつき愛知県に由来しているもの、③今でも種や苗があること、④種や生産物が手に入るもの、の4つの定義を満たすもので、現在は35品種が選定されています。
 食事会に先立ち「食の達人講話」では、薬膳師で野菜ソムリエの中山麻実さんが愛知早生フキや、ファーストトマト、越津ネギなど、この日の献立に使われた7種類の伝統野菜の特徴や薬膳としての効能を紹介。「食べる人に合わせ、地元のものを、旬にいただくことが心にも体にもいい。今日は楽しく食べましょう」と呼び掛けました。
 献立には愛知の伝統野菜を使った前菜やあえ物のほか、地元の酒造メーカーの酒かすを使ったポタージュ、知多半島で水揚げされた魚介類の刺身や鍋など、地元の食材をふんだんに使ったメニューが8品目用意されました。
 レシピはフードコーディネーターの高木幹夫さんや、げんきの郷のレストラン「だんらん亭」、日間賀観光ホテル、日本料理「碧南小伴天」の料理長らが共同して企画。小伴天の長田勇久料理長は「伝統野菜を使い、伝統的な調理方法と、伝統をアレンジした方法で調理した。今日だけの特別なメニューを楽しんでほしい」と話しました。
 参加者は「伝統野菜の味が生かされている。盛り付けも鮮やかでおいしくいただけた」と感想を話しました。



愛知の伝統野菜を使った前菜



旬の食材を使って鍋を楽しむ参加者


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