ハウスキュウリ共同選果スタート

ハウスキュウリ共同選果スタート
昨年並み650トン見込む

出荷規格を確認する生産者


 愛知県美浜町を中心にハウスキュウリを栽培するJAあいち知多のきゅうり部会は11月11日から、選果機を使った共同選果をスタートしました。同JA美浜営農センターの選果場ではパートタイマーらが傷や日焼けなどをチェックしながら選果機で等階級ごとに選別。段ボールに詰めて市場へ送りました。
 同部会は17戸の農家が所属し、合計3.5ヘクタールでハウスキュウリを栽培。2、3月をピークに11月から翌年の6月にかけて、昨年並みの650トンを名古屋の市場へ出荷する見込みです。部会全体で化学肥料の使用量を慣行栽培の5割以上削減に取り組み、JAあいち経済連の「いきいき愛知」農産物として認証を受けているほか、部会員のうち6人は、100%有機肥料を使った「自然耕土」にも取り組んでいます。
 共同選果に先立ち6日に開いた出荷説明会には、部会員や市場関係者ら22人が集まり出荷規格を確認。サンプルとして持ち寄ったキュウリを使って、太さや曲がり、着色による等・階級の選別基準を確認しました。JAの販売担当者は「目立った傷や日焼け、腹白果は家庭選別で共同選果から除いて」と呼び掛けました。名古屋青果株式会社の佐々木和宏部長代理は他産地の情勢を報告し「有利販売に向けて産地の情報をいち早く市場に伝えてほしい」と要望しました。
 共同選果初日は自然耕土とレギュラー品を合わせ14戸の農家が268ケース(1ケース5キロ)を持ち込み、等階級ごとに選別した後、名古屋などの市場へ向けて出荷しました。


選果機でキュウリを選別する担当者


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