南津海(なつみ)共同選果スタート

南津海(なつみ)共同選果スタート
強い甘みと程よい酸味が魅力


南津海を選別する担当者

南津海を手にする鵜飼組合長

4月下旬までに7トンの出荷を見込む

あいち知多かんきつ出荷組合は初夏においしく食べられるミカン「南津海(なつみ)」の共同選果を4月10日、知多郡美浜町のJAあいち知多美浜みかん共選場で行いました。市場への出荷は昨年に続いて2年目。4月中下旬までに3回の選果を予定し、昨年よりやや多い7トンの出荷を見込んでいます。
 「南津海」は「カラマンダリン」と「吉浦ポンカン」を交配させた実生から育種した品種で、初夏においしく食べられることから「南津海」と名付けられました。見た目は温州ミカンに似ており、簡単に皮をむくことができます。樹上で完熟させることで強い甘みとほど良い酸味があるのが特徴です。
 組合では、一般的な中晩柑の出荷が終了して競合するかんきつ類が少ない時期に出荷できる品種として「南津海」に着目。5年ほど前から栽培をはじめ、2016年に初の共同選果による出荷を実現しました。同組合のハウスみかん部会のメンバーのうち6人が60アールで栽培しています。
 今後は樹の成長に伴い収量が増える見込み。鵜飼泰弘組合長は「栽培管理などはまだ手探り状態だが、次第に品種の特性がわかってきた。知多半島に適した管理方法を確立し、将来的には年間20トンの収穫を目指したい」と力を込めています。


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