タマネギ移植機を実演

タマネギ移植機を実演
操作性や能力を確認


全自動のタマネギ移植機


 園芸品目の機械化による作付け拡大を推進し、農業生産の拡大をすすめるJAあいち知多は12月13日、常滑市内の畑でタマネギ移植機の実演会を行いました。管内の生産農家33人が集まり、機械の性能や操作性を確認しました。
 JAあいち知多管内ではおよそ100ヘクタールでタマネギを栽培。現在同JAのグループ会社・JAフォームちたからセルトレイ苗を購入して歩行式の全自動移植機を活用している面積は約20ヘクタールで、全体の2割程度です。JAとしては高齢化で生産農家の減少が予想される中、1農家たりの栽培面積を拡大し、産地を維持するために機械化の普及が重要と位置付けているます。
 実演会を通して機械定植の効率や、操作性を理解してもらい、導入・活用につなげていくのが狙いです。
 この日実演したのは、みのる産業の全自動移植機OPKR40とヤンマーの半自動移植機PH2の2台。OPKR40は乗用4条植えで作業能力は10アール当たり60分。移植機の価格は高いが、大規模経営に向いています。一方PH2は、歩行2条植えで、往復して4条を植えるタイプ。作業能力は10アール当たり5~6時間、作業員がポットに苗を入れる必要はありますが、セル成形苗だけでなく従来の地床苗も活用できることや機械の価格を抑えられることなどのメリット。
 機械操作を体験した農家は「初めての作業で機械に追われてしまった。すぐにとはいかなくても、導入を検討していきたい」と話しました。


半自動の移植機


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