南津海共同選果スタート

南津海共同選果スタート
収量増加見込む


南津海の品質をチェックする担当者


 あいち知多かんきつ出荷組合は4月18日、知多郡美浜町のJAあいち知多美浜みかん共選場で初夏においしく食べることができるミカン「南津海(なつみ)」の共同選果を始めました。市場への出荷は3年目。今年は樹の生長に合わせて収量の増加を予想しています。4月下旬までに3回の選果を予定し、昨年よりやや多い7.8トンの出荷を見込んでいます。
 「南津海」は「カラマンダリン」と「吉浦ポンカン」を交配させた実生から育種した品種で、初夏においしく食べられることから「南津海」と名付けられました。見た目は温州ミカンに似ており、簡単に皮をむくことができるほか、樹上で完熟させることで強い甘みとほど良い酸味があるのが特徴。
 組合では一般的な中晩柑の出荷が終了し、競合するかんきつ類が少ない時期に出荷できる品種として「南津海」に着目。6年前から栽培をはじめ、2016年に初の共同選果による出荷を実現しました。今年は同組合のハウスみかん部会のメンバーのうち5人が44アールで栽培しています。
 この日は3人の農家が1.5トンを同選果場に持ち込みました。選果担当者らが傷などをチェックし、選果機を使って大きさの階級に仕分けて段ボールに詰めた後、中京や関東の市場へ送りました。


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