目指せ売上げ2億円

目指せ売上げ2億円
一部契約販売を導入


ハウスキュウリの選別基準を確認する部会員

 JAあいち知多きゅうり部会はハウスキュウリの本格的な出荷を前に11月5日、知多郡美浜町のJAあいち知多美浜営農センターで、出荷説明会を開きました。部会員や家族ら29人が集まり、今シーズンの出荷規約や選別基準を確認。部会では安定した販売価格で農家の所得を増大しようと、今年から一部で契約販売にも取り組み、来年6月中旬までの期間に2億円の売り上げを目指しています。
 今年同きゅうり部会には22戸の農家が所属。4.2ヘクタールでハウスキュウリを栽培し、今年は750トンの出荷を見込みます。部会員は一時14戸まで減少しましたが、研修生の受け入れや、ほ場巡回による栽培指導など後継者の育成に力を入れてきため徐々に部会員が増加。他の作目からキュウリに変更した入り、ほかの作物と組み合わせるなど若い世代が増えると同時に世代交代も進み、平均年齢49歳という若い部会になりました。
 この日の説明会ではJAの販売担当者が、出荷数量の約1割を月ごとに価格を決めて販売する契約販売にすることを報告。市場価格が下がった場合でも再生産価格を維持するのが狙いです。有利販売が実証できれば来シーズン以降は契約販売の比率を増やす方針を示し、「契約販売を組み合わせることで、価格の安定と出荷量の確保を目指したい」と話しました。
 JAあいち経済連の担当者は、県内他産地や他府県の販売情勢を報告し「愛知県は冬春キュウリの10アール当たり収量が全国一位。この地域でも販売強化はもちろん、面積当たりの収量を上げてほしい」と期待。市場関係者は「生産者と一体となって2億円の売り上げを目指していこう」と呼び掛けました。
 選別基準の目ぞろえでは、サンプルとして準備したキュウリを使い、太さや曲り、着色による選別基準、ひと箱当たりに入れる本数などを確認しました。
 同部会の榊原悦行部会長は「今年は順調に生育しており、シーズン初めからたくさん出荷できそう。部会員・作付け面積ともに増えているので、2億円の販売高を達成したい」と意気込みを語ります。
 部会では11月12日から選果機を使った共同選果をスタート。今シーズンの本格的な出荷が始りました。


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