輝け!農の一番星 JA YOUTHバックナンバー

若い世代が中心の青年部活動に期待

露地野菜農家 近藤輝明さん

こだわり過ぎない農業で長く続けていきたい


 東海市の近藤輝明さん(39)はカリフラワーをメインにタマネギ、トウガンなどの露地野菜を組み合わせて栽培する農家の後継者です。
 メインのカリフラワーは130アールで栽培。11月から翌年の5月まで収穫・出荷しています。トウガンの出荷は7月から本格化し、9月上旬に終わりますが、12月まで出荷しています。3月から6月まではタマネギの出荷があり、年間を通じた出荷と、それに向けた種まき、定植などの作業が重なっています。
 「出荷が重なる時期は忙しいです。でも休みを作ることも大切。今は両親と一緒に作業をしていますが、親に頼らずに仕事がこなせるようにしていきたい」と語ります。
 この時期旬を迎えているトウガンを、輝明さんは専用の棚を使って栽培しています。所属する西知多冬瓜部会では20年ほど前から、使用していない施設ナスの骨組みを活用した棚や専用の棚を使い、トウガンをつるして栽培する「棚作り」に取り組んでいます。


 もともとトウガンを栽培していた輝明さんも、知人から管理を頼まれたブドウ畑の棚を使い、棚作りに挑戦。すると傷や日焼けが少なく、琉球トウガン特有の緑色にしっかり色づく品質の高さを実感できたそうです。当時部会の役員を務めていたため、「これならレギュラー品と規格を別にして有利販売をしていっては」と提案し、「棚作り」の出荷規格誕生のきっかけを作りました。
 現在は自分の身長に合わせて作業性を考え、約2メートルのフレームで専用の棚を作りトウガンを栽培する輝明さんは「こだわり過ぎないことを心掛け、現状が維持できる農業を長く続けていきたい」と話します。


若い世代が活動の中心に


 青年部東海地域では、青年部知多地域と合同でゴルフタ大会や家族ぐるみのバーベキューなど交流を深める活動を行っています。また愛知県農協青年組織協議会(県青協)が主催するソフトボール大会にも毎年2チーム編成で参加するなど、積極的な活動を行っています。
 20歳で就農し、農家としても、青年部員としてもベテランとなった輝明さんは「従来の慣例にとらわれず、若い世代の部員が中心になり活動を盛り上げていってほしい」と今後の青年部活動への希望を語ってくれました。

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