空港での検疫強化を要請

空港での検疫強化を要請
JAあいち知多が要請書手渡す


要請書を手渡す前田組合長㊧

 JAあいち知多とJA愛知中央会は2月4日、愛知県常滑市の中部国際空港にある農林水産省動物検疫所中部空港支所へ「豚コレラに対する空港における水際対策の徹底強化」を図る要請書を提出しました。JA愛知中央会の会長で、地元JAあいち知多の前田隆組合長が田中公子支所長に手渡し、一層の水際対策の徹底・強化を要請しました。
 JAあいち知多は、中部地方の空の玄関である中部国際空港「セントレア」を管内に持っています。岐阜県内で1月29日、7例目の豚コレラが確認されたのを受け地元畜産農家らは2月5日から始まる「春節」のシーズンを前に、中国や東南アジアなど豚コレラが清浄化していない国からの観光客の増加に伴い、海外から家畜の悪性伝染病が持ち込まれることを懸念していました。
 そこでJAあいち知多では空港における水際対策の徹底・強化を要請することを決めました。今回は防疫の観点から畜産農家関係者が直接空港を訪れることを控え、JAあいち知多の前田隆組合長がJAグループ愛知を代表して要請書を提出。「海外からのすべての入国者に対して靴底消毒や携帯品検査を一層徹底・強化をしてもらいたい」と要請しました。
 田中公子支所長は「従来から防疫の徹底に努めています。要請書を受け取り、一層の強化をしていきたい」と答えました。
 JAあいち知多では岐阜県内での豚コレラの発生を受けこれまで、9月と12月の2回、管内の全養豚農家25戸に消毒用消石灰と消毒液を無償で配布し、注意喚起行ってきました。知多半島内ではおよそ6万頭の豚を飼養しています。
 


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