本格出荷前にケイトウ目ぞろえ会

 愛知県美浜町を中心にケイトウを栽培する知多南部ケイトウ研究会は7月8日、本格的な出荷を前に美浜営農センターでケイトウの目ぞろえ会を開きました。生産者や関係者12人が出荷規格を確認しました。
 JAあいち知多では自己改革として取り組む「農業チャレンジサポート事業」を活用して美浜営農センター内に選花台や結束機、ローラーコンベアなどの設備を整え、昨年からバラ受けによる共同選別を始めました。研究会ではこれまで、各農家が収穫したケイトウを自宅などで選別し、箱詰めしていました。しかし、出荷調整作業に要する時間負担が、生産拡大を妨げる課題となっていたことからバラ受けによる共同選別を導入しました。
 同研究会には13戸の農家が所属し、赤色のケイトウを中心に栽培しています。共同選別による作業軽減を見越し、昨年、全体面積が60アールから140アールに拡大しました。施設栽培と露地栽培を組み合わせて6月下旬から10月末まで出荷します。主な出荷先は中京、京浜。
 共同選別の実現で、研究会員は収穫して下葉をとったケイトウを花のサイズ別に仕分けて持ち込むと、パートタイマーらが花の状態をチェックしながらサイズごとに長さをそろえて結束し、出荷用の段ボールに詰めます。
 目ぞろえ会では、研究会の志水宏会長が「スムーズに出荷作業ができるように家庭選別を徹底しよう」と呼び掛けました。


出荷規格を確認する生産者

出荷されるケイトウ


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