知多特産フキの出荷スタート 来年5月までに1990トン出荷

 JAあいち知多特産のフキの出荷が10月16日から始まりました。2月上旬までに出荷される抑制栽培(秋フキ)844トン、2月から5月までの促成栽培(春フキ)1146トンと合わせて1990トンの出荷を見込みます。
 JAあいち知多管内は全国一のフキ生産を誇り、市場に出回るフキの半数を占めると言われます。品種は「愛知早生ふき」。東海市、知多市、南知多町で59軒の農家がおよそ39ヘクタールで栽培しています。
 本来春の野菜であるフキは、夏の間一定期間冷蔵した根株を植えることで、秋に芽を出して収穫することができます。植え付けや保温用のビニールを掛ける時期をずらして、2月上旬までの抑制栽培と2月以降の促成栽培を組み合わせて、長期間の収穫を可能にしています。
 16日の初出荷では管内4カ所の集出荷場へ2083ケース(1ケース4キロ)のフキを持ち込み、全国の市場へ送りました。
 東海市の東海営農センターでは9軒の農家が920ケースを持ち込み、検査員らが傷や折れが無いか、重量、本数など出荷規格が守られているかなどをチェックした後、トラックに積み込みました。
 JAあいち知多ふき部会の小野勇二郎部会長は、「9月の暑さでやや生育遅れだが、予定どおりの出荷を見込んでおり品質は良好」と作柄を説明しました。



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