産直部会が研修会を開催

 JAあいち知多の産直部会は2月4日、大府市のJAあぐりタウンげんきの郷にある研修施設あぐりカレッジあすなろ舎で全体研修会を開きました。産直施設での品種選定や売り方を工夫し、販売量を増やして農家の所得向上につなげてもらうのが狙い。部会員やJA産直施設の職員ら86人が参加しました。
 今回の研修会は同JAが自己改革として2018年度から始めた「農業チャレンジサポート事業」を活用して開催。同事業は、農業経営の安定に向けた生産規模の拡大高品質化、省力化に積極的にチャレンジする意欲ある担い手農家や、産直出荷など多彩な品目づくりに取り組む担い手農家に広く活用されています。
 研修会では株式会社JAあぐり夢みなみの佐藤貞和さんが「農家所得の向上と出荷量の拡大」をテーマに講演。自身が立ち上げから担当している福島県にある産直施設「はたけんぼ」の取り組みを交えながら、産直施設の役割や生産者の所得向上や出荷増大に向けた考え方について説明しました。佐藤さんは「地域で消費されるものを地域で作るという考え方が大切。農産物を産直施設へ出すことが目的ではなく、売ることが目的であることを意識してください」と話しました。
 講演の後には種苗会社の担当者による直売所向け品種の紹介がされたほか、資材展示も行われ、肥料や農薬、加工品用の食品乾燥機などが展示されました。
 同JAの産直担当者は「今日の研修会を生かして生産者と産直施設が一体となり、産直品であふれる店舗づくりを目指したい」と話しました。



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