常滑焼の焼き芋つぼで焼いた「つぼ焼き芋」販売

 JAあいち知多は3月24日、地元の常滑焼の焼き芋つぼでサツマイモを焼く「つぼ焼き芋」をグリーンセンター鬼崎で販売しました。知多半島産農産物を管内の特産品である常滑焼で調理することで付加価値を付けました。つぼの中でじっくり蒸し焼きされたサツマイモは皮の表面が焦げず、炭の臭いもなく、ねっとりとした食感と甘さが特徴です。
 つぼの中でサツマイモを焼く「つぼ焼き芋」は戦前に人気だったおやつで、近年の焼き芋ブームでその価値が見直されています。昨年秋、東京銀座につぼ焼き芋専門店がオープンしたことがメディアで話題となり専門店が全国で次々と誕生しています。これら店舗のつぼ造りをほぼ一手に担っているのが常滑市無形文化財保持者で伝統工芸士の前川賢吾さん。前川さんは人の腕ほどの太さの粘土を積み上げる「ヨリコ造り」と呼ばれる伝統的な技法でつぼを製作。高さ80センチほどのつぼを2週間がかりで造ります。「熱源と芋を離して蒸し焼きにするため、皮が焦げたり、水分が飛んだりすることなく、うまみを十分に引き出すことができる。時間をかけてじっくり焼くほど甘くなる」と特徴を話します。
 この日は9時のオープンと同時に初めて販売される「つぼ焼き芋」目当てに多くの来店客が押し掛けました。金属製「芋掛け」に芋を載せて中に入れ、炭火の低温で1時間半ほどかけてひっくり返しながら丁寧に焼きました。用意した100本は昼までに完売。使用したサツマイモは地元大府市産の「紅はるか」。買い求めた来店客は「子どものころに食べたことを思い出して懐かしくて買った」「蜜の量がすごい。甘くて石焼き芋とは全然違って驚いた」と話しました。
 2019年産のサツマイモを使った「つぼ焼き芋」の販売は3月29日で終了の予定。今後は産直施設やJAイベントなどを通じて、知多半島産農産物のおいしさを広くPRします。


つぼ焼き芋を買い求める来店客

つぼの中でじっくり焼かれるサツマイモ


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