ペコロス出荷スタート/8月までに4800ケース見込む

 JAあいち知多特産の小タマネギ「ペコロス」の出荷が5月13日、知多市にあるJAあいち知多岡田集出荷場で始まりました。出荷は原則週1回で8月上旬まで続き、4800ケース(1ケース5キロ)の出荷を見込みます。この日は日長ペコロス生産組合のメンバーのうち11人の農家が259ケースを持ち込み品質確認後、2ケースずつを結束して出荷に向けての作業を行いました。
 今年は新型コロナウイルスの感染拡大による外食店舗の営業自粛の影響により洋食店への需要が減少しており相場は例年の半値ほど。出荷も例年より2週間遅らしました。
 ペコロスは普通の品種のタマネギを、間隔を狭めて植えて小さく育てたもので、知多市の特産。直径3、4センチで甘みが強いのが特徴。丸のまま煮込む料理の素材として業務用の需要が多い。近年は知名度の上昇で一般にも人気があり、市場での価格は1キロ換算でタマネギの10倍ともいわれています。
 同地区では大正時代にペコロスの栽培が始まり、1960年代に伊勢湾沿岸部の埋め立てによる漁業離職者の農業への転向と、愛知用水の通水により生産量が増えた。現在では14戸の農家が1ヘクタールで栽培しています。
 日長ペコロス生産組合の加藤修治組合長は「今年は雨が少なかったことから病害虫の発生もなく品質は良好。品質はいいので、早く新型コロナが落ち着いて業務用の需要が回復してほしい」と話しました。



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