中干し前に講習会 管理のポイント学ぶ

 JAあいち知多は6月5日、コシヒカリの稲作講習会を常滑北部カントリーエレベーター、半田営農センターでそれぞれ開きました。講習会は、良質なコメ生産の後押しをしようと、水稲の生育状況に合わせ、毎年各地域で実施しています。
 常滑北部カントリーエレベーターで開催した講習会には、コシヒカリを栽培する農家ら30人が参加し、中干しの開始を前に管理のポイントなどを確認しました。
 講習会では同JA営農部販売課の安島康洋作目別マネージャーがJAグループ愛知がテスト運用している人工衛星と気象データを活用した水稲用栽培管理支援ツール「AgriLook(アグリルック)」について説明。「アグリルックで取り出したデータで生育状況が確認できるので、それぞれ実際の水田を確認して管理をしてください」と話しました。今まで農家の感覚で行ってきた作業を最新の技術と組み合わせることで、作業の効率化や適期の追肥などによる品質管理や収量の増加を期待します。
 愛知県知多農林水産事務所農業改良普及課の田中義信主任専門員は、中干しの重要性、病害虫の発生状況などを説明。「温暖化の影響でカメムシ類は多発する可能性が高い。カメムシの水田への侵入を防除するために水田周辺の除草をする際は、出穂の直前には行わないこと」と呼びかけました。
 現地の水田では、ドローンでの試験散布の実演を行ったほか、茎数などを確認するなど生育状況を確認しました。



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