愛知県の支援事業で花きを無償で提供

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、イベントや冠婚葬祭の自粛等により花きの需要が大きく落ち込み農家は大きな影響を受けています。愛知県は県内農業者に経営支援を行い、生産現場の出荷調整で市場に出せない花きを無償で利活用先に提供する取り組みを始めています。
 JAあいち知多でも県の支援事業を活用し、部会などを通して6月末までに管内5市5町の公共施設や保育園、小・中学校や福祉施設などの利活用先に花を届ける予定です。92戸の農家がそれぞれの地域で育てたキクやカーネーションなどの切り花や観葉植物、洋ランなどの鉢花を約2700ケース贈ります。
 6月5日には、美浜町の花き生産者で作る美浜町花き園芸組合が美浜町役場と美浜町立河和北保育所を訪れ、施設に飾ってもらおうと美浜町産のトルコキキョウの花束やオリーブの木、多肉植物など360ケースを届けました。受け取った齋藤宏一町長は「今回いただいたオリーブの花ことばは『平和』である。コロナウイルスの影響がなくなり、花き生産者や町民が平和に過ごせるようになることを祈りたい」と話しました。同組合の須田訓寿組合長は「私たちが大切に育てた花を飾ってもらえることをうれしく思う。この機会に花の魅力を伝えられたら」と話しました。


齋藤町長(右)にトルコキキョウの花束を渡す須田組合長

河和北保育所にて


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