「ちたポン」出荷始まる/2月上旬までに220トン出荷

 あいち知多かんきつ出荷組合は1月12日、さわやかな芳香が特徴の知多半島産太田ポンカン「ちたポン」の出荷を始めました。昨秋に台風被害が少なかったことから品質は良好。2月上旬までに220トンの出荷を見込みます。
 「ちたポン」はブランド名で、2013年度に愛称を募集。消費者に親しみを持ってもらうのと同時に、地域名を出して他産地と差別化し産地のイメージを高めようと「ちたポン」に決めました。
 早生温州の出荷が終わった1月に出荷ができることや、市場での価格が安定していることなどのメリットもあることから、ポンカンの苗木代の一部を助成する取り組みを継続して行い、作付けの拡大を目指しています。JAあいち知多が自己改革の一環として取り組む「農業チャレンジサポート事業」の地域農業振興支援も活用しています。「ちたポン」は現在約300人いる同出荷組合の組合員のうち135人が13ヘクタールで栽培しています。
 「ちたポン」の収穫は12月中旬から12月下旬。半月から1カ月ほど各農家が貯蔵し、酸と糖のバランスがよく、味が安定したものを家庭選別して出荷します。初日は20人の農家が美浜町にあるJAあいち知多美浜みかん共選場に10トンを持ち込み、担当者が形や傷をチェックしながら選果機を使って大きさによる階級に選別して出荷。
 同組合の久保和彦組合長は「おいしく仕上がっているのでミカンとは違う食感や香りを楽しんでほしい」と話しました。
 「ちたポン」は全国の市場へ出荷するとともに、JAあいち知多の各グリーンセンター、グリーンプラザで注文を受け付けるほか、美浜みかん共選場でも販売します。



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