春フキ出荷始まる 目ぞろえ会で出荷規格を統一

JAあいち知多特産の春フキの出荷が2月4日から始まりました。2月上旬までに出荷される抑制栽培(秋フキ)、2月から5月までの促成栽培(春フキ)と合わせて1755トンの出荷を見込みます。
 JAあいち知多管内は全国一のフキ生産を誇り、市場に出回るフキの半数を占めると言われます。品種は「愛知早生ふき」。東海市、知多市、南知多町で57軒の農家がおよそ37ヘクタールで栽培します。
 本来春の野菜であるフキは、夏の間一定期間冷蔵した根株を植えることで、秋に芽を出して収穫することができます。植え付けや保温用のビニールを掛ける時期をずらして、2月上旬までの抑制栽培と2月以降の促成栽培を組み合わせて、長期間の収穫を可能にしています。春フキは秋フキに比べて柔らかくて香りがあり、色鮮やかなのが特徴。
 4日の初出荷では管内2カ所の集出荷場へ149ケース(1ケース4キロ)のフキを持ち込み、関東・中京・関西の市場へ送りました。
 本格的な出荷を前にした2月5日には、JAあいち知多ふき部会は目ぞろえ会を知多営農センターで開きました。知多半島内のフキ生産者や関係者60人が参加して、選別基準や出荷規格を確認しました。
 同部会の小野勝俊部会長は、「品質は良好。袋包装のフキが3年目を迎え軌道に乗ってきたので規格を安定させて市場に定着させていきたい」とあいさつ。木下俊春専任検査員は「調整にはよく切れる刃物を使い切り口をきれいにすること。風乾を徹底し汚れにも気を付けること」と呼び掛けました。



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