本格出荷前に規格を確認/露地イチジク目ぞろえ会

 JAあいち知多いちじく部会は7月29日、露地イチジクの本格出荷を前に、知多営農センターで目ぞろえ会を開きました。部会員ら21人が集まり、選別の基準を確認。有利販売に向けて意思統一を図りました。例年は統一目ぞろえ会としてJAあいち知多管内で露地イチジクを栽培する生産者が一堂に会して行うが、新型コロナウイルス感染対策として部会役員と検査員のみが参加しました。役員はそれぞれの地域において部会員へ出荷規格を説明します。
 同部会では62戸の農家が20ヘクタールでイチジクを栽培。品種は「サマーレッド」が8割で、「桝井ドーフィン」が2割。今年は8月中旬をピークに11月上旬までに65万3千パック(1パック350グラム)を京浜・中京の市場に出荷する予定です。この地域ではビニールハウスを使った雨除け栽培や、果実に雨が当たらないようにする傘かけ栽培が普及しており、高品質で市場の評価も高いです。
 市場関係者は「和歌山、福岡等の他産地も梅雨明けが早かった影響で前倒しの出荷となっている。ナシ、モモといった他の果樹も終わりを迎えているので、盆需要に向けて8月に出荷できるだけ出荷してほしい」と力を込めました。
 成田久人部会長は「今のところ台風の影響も無くキレイな仕上がりで高品質。梅雨明けが早かったため色が良く味もいい」と話します。皆川浩専任検査長は「統一目ぞろえ会が開けなかった分、いつも以上に厳しい選別基準を徹底してほしい」と呼び掛けました。



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