秋フキの出荷スタート/目ぞろえ会で出荷規格を統一

 JAあいち知多特産のフキの出荷が10月14日から始まりました。2月上旬まで出荷される秋フキ(抑制栽培)、2月から5月までの春フキ(促成栽培)と合わせて1626トンの出荷を見込みます。
 JAあいち知多管内は全国一のフキ生産を誇り、市場に出回るフキの半数を占めると言われます。品種は「愛知早生ふき」。東海市、知多市、南知多町で48軒の農家がおよそ33.7ヘクタールで栽培しています。
 本来春の野菜であるフキは、夏の間一定期間冷蔵した根株を植えることで、秋に芽を出して収穫することができます。植え付けや保温用のビニールを掛ける時期をずらして、2月上旬までの抑制栽培と2月以降の促成栽培を組み合わせて、長期間の収穫を可能にしています。
 14日の初出荷では、管内4カ所の集出荷場へ1810ケース(1ケース4キロ)のフキを持ち込み、関東・中京・関西の市場へ送りました。
 JAあいち知多ふき部会は、本格的な出荷を前にした15日、目ぞろえ会を知多営農センターで開きました。知多半島内のフキ生産者や関係者55人が参加して、選別基準や出荷規格を確認しました。
 同部会の竹内利王部会長は、「しっかりと規格を確認し、品質の良いものを出荷しましょう」とあいさつ。小野剛憲専任検査員と木下俊春検査顧問は、「切り口が傷みやすいので、よく乾燥させてから包装すること。ナメクジなど異物混入しないよう徹底すること」と呼び掛けました。



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