ひなまつりに向け菜の花出荷ピーク

ひなまつりに向け菜の花出荷ピーク
~昨年より10トン増加見込む~

JAあいち知多では「菜の花」の出荷がピークを迎えています。東浦町にある同JAのパッキング施設では特販課職員やパート従業員らが袋詰め作業に追われています。3月3日のひなまつり前の需要期に当たるこの時期は、連日4000パック(1パック150グラム)以上をパッキングし、地元スーパーなどに出荷。3月下旬までに昨年より10トン多い40トンの出荷を見込んでいます。
 同JAの管内では春の訪れを告げる菜の花を、お正月の商材として12月下旬から出荷を始め、2月中旬以降本格化します。需要のピークはひなまつりを控えた2月下旬。生産者も収穫をこの時期に合わせて栽培しています。
 同JAの菜の花は、花らい部分と茎や葉の部分の両方が楽しめるのが特徴。開花直前のつぼみがありながら、茎部分も柔らかく、食べたときに筋が気にならない時期を狙って収穫する。収穫した菜の花は規定の長さに切りそろえてコンテナで出荷し、JAのパッキング施設に集められます。
 パッキング施設では菜の花の品質をチェックしながら、150グラムずつに計量し機械を使って袋詰めした後、20パック単位で段ボール箱に詰めて、地元大手スーパーなどに送っています。
 2008年に生産者10人が40アールでスタートした菜の花は6年目の今年、生産者60人、栽培面積も10倍以上の430アールに拡大しています。
 JAあいち知多特販課の片山龍治主査は「1月以降の冷え込みで、やや生育が遅れたが、作付面積の拡大などで出荷量は安定している。知多地域では積雪による被害もなく、品質も良い。需要期に合わせてより多く販売していきたい」と話しました。



菜の花の品質をチェックしながら計量する従業員


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