「南津海」出荷始まる/生育順調で収量少なめも品質良好

 あいち知多かんきつ出荷組合は4月13日、JAあいち知多美浜みかん共選場でミカン「南津海(なつみ)」の共同選果を始めました。裏年のため、収量は昨年より少なめだが品質は良好。7人が85アールで栽培し、4月20日までに10トンの出荷を見込みます。
 出荷初日は4人の農家が2.5トンを同選果場に持ち込みました。選果担当者らが傷などをチェックし、選果機を使って大きさの階級に仕分けました。段ボールに詰めた後、名古屋と東京の市場へ送りました。市場への出荷は7年目。
 「南津海」は「カラマンダリン」と「吉浦ポンカン」を交配させた品種で、初夏においしく食べられることから「南津海」と名付けられました。見た目は温州ミカンに似ており、簡単に皮をむくことができます。樹上で完熟させることで強い甘みと程良い酸味があるのが特徴です。
 組合では一般的な中晩柑の出荷が終了し、競合するかんきつ類が少ない時期に出荷できる品種として「南津海」に着目。10年前から栽培をはじめ、2016年に初の共同選果による出荷を実現しました。組合員はハウスミカン用のビニールハウスを活用して無加温で栽培します。
 同出荷組合の久保和彦組合長は「糖度が高く濃厚な味わいが特徴。ハウス栽培であるため、傷が少なく見た目もきれい」と胸を張ります。
 南津海の注文は、JAあいち知多のグリーンセンター・グリーンプラザで受け付けます。



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