知多半島産太田ポンカン「ちたポン」

知多半島産太田ポンカン「ちたポン」
~新ブランド名で初出荷~

あいち知多かんきつ出荷組合は1月20日から知多半島産太田ポンカン「ちたポン」の出荷を始めました。「ちたポン」のブランド名で出荷するのは今回が初めてで、専用の段ボールに詰めて各地に出荷します。初日は14トンを出荷。2月14日までに250トンを目指しています。
 知多半島でポンカンが栽培されるようになったのは25年以上前。早生温州ミカンの出荷が終わった1月に出荷できることや、水持ちがよく地力のある知多半島の土や気候が栽培に適していることに加え、市場での価格が安定していることから、同組合では2012年度の生産者大会で増産を呼びかけました。
 現在は約400人いる出荷組合員の4割にあたる160人が16ヘクタールで栽培しています。
 組合ではブランド化を進めるため、昨年1月から2月にかけて愛称を募集し、消費者に親しみを持ってもらうと同時に、地域名を出すことで他産地との差別化を図り、地産地消のイメージを高めるとして「ちたポン」に決定。9月に商標登録を済ませました。
 初出荷には23人の生産者が12月中旬から下旬に収穫し、予措(よそ)倉庫で半月から1カ月保管することにより酸と糖のバランスが良くなったものを家庭選別し、選果場に持ち込んで、選果機を使って大きさによる階級ごとに仕分けした後段ボールに詰め込みました。
 今年の「ちたポン」は秋に降水が多かったことから酸味の抜けが良く、甘く仕上がったといいます。
 かんきつ出荷組合の鵜飼泰弘組合長は「みはまっこ」「さわみっこ」「あまみっこ」と合わせ4本目の柱にしたい考え。「適地栽培と地産地消を進め、地元での販売を大切にしたい」と話しています。



専用段ボールで「ちたポン」をPRする鵜飼組合長



「ちたポン」専用段ボール


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