「南津海」出荷始まる 初夏においしいミカン出番

 あいち知多かんきつ出荷組合は4月12日、美浜みかん共選場でミカン「南津海(なつみ)」の共同選果を始めました。表年のため、昨年より収量増で品質は良好。9人が92アールで栽培し、4月19日までに20トンの出荷を見込みます。
 出荷初日は6人の農家が、徹底した家庭選別後、5トンを同選果場に持ち込みました。選果担当者らが傷などをチェックし、選果機を使って大きさの階級に仕分けた。段ボールに詰めた後、名古屋と東京の市場へ送りました。
 「南津海」は「カラマンダリン」と「吉浦ポンカン」を交配させた品種で、初夏においしく食べられることから「南津海」と名付けられました。見た目は温州ミカンに似ており、簡単に果皮をむけ、内皮も薄く食べやすい。樹上で完熟させることで強い甘みと程良い酸味があるのが特徴です。
 組合では一般的な中晩柑の出荷が終了し、競合するかんきつ類が少ない時期に出荷できる品種として「南津海」に着目。11年前から栽培をはじめ、2016年に初の共同選果による出荷を実現しました。組合員はハウスミカン用のビニールハウスを活用して無加温で栽培します。
 同出荷組合の冨谷茂寿組合長は「糖度が高く適度な酸味があるため、これから暑くなってくる時期にぴったりのミカンなので、ぜひ味わってもらいたい」と胸を張ります。
 南津海は、JAあいち知多のグリーンセンター・グリーンプラザで購入できます。



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