秋フキ出荷スタート

秋フキ出荷スタート
香り・歯ごたえよく品質良好

知多半島各地で始まったフキの収穫


 知多半島特産のフキの出荷が10月8日に始まりました。8月後半以降の気温の低下と降雨がフキには適し、順調に生育。1月までに出荷される抑制フキ(秋フキ)としては1169トン、2月から5月までの促成フキ(春フキ)と合わせて年間2810トンの出荷を見込んでいます。
 JAあいち知多管内は全国1のフキの生産を誇り、市場に出回るフキのおよそ4割を占めています。品種は「愛知早生」。東海市・知多市・南知多町では今年、74軒の農家がおよそ50ヘクタールで栽培しています。本来春の野菜であるフキは、夏の間一定期間冷蔵保存した根株を植えることで、秋に芽を出し収穫することができます。根株の植え付けやハウスのビニール被覆をする時期をずらし、1月までの抑制栽培と2月以降の促成栽培を組み合わせて、7カ月にわたる収穫が可能。
 


フキの品質を確認する小野部会長

8日の初出荷では管内5カ所の集荷場へ約3000ケース(1ケース4キロ)のフキが持ち込まれ、全国の市場に送られました。東海市の東海営農センターには10軒の農家が1350ケースを持ち込み、検査員らが茎折れや傷みなどの品質をチェックした後トラックへ積み込みました。


選別基準を確認する生産者

 9日に同センターで開いた目ぞろえ会には生産者や市場関係者など80人が集まり、選別基準や段ボールケースへの詰め方などの出荷規格を確認。知多園芸振興協議会春野菜部ふき部会の小野勝俊部会長は「残暑が少なく雨が多かったことがフキの生育には好条件で、品質は良好。出荷量も例年並みが期待できる」と話しています。


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