秋のフキ出荷スタート

秋のフキ出荷スタート
春と合わせ2450トン見込む


出荷されたフキをチェックする検査員

 JAあいち知多特産のフキの出荷が10月5日から始まりました。今年のフキは病害虫の被害もなく、品質は良好。2月上旬までに出荷される抑制栽培(秋フキ)としては1056トン、2月から5月までの促成栽培(春フキ)と合わせて例年並みの2450トンの出荷見込ンでいます。
 JAあいち知多管内は全国一のフキ生産を誇り、市場に出回るフキの半数を占めると言われる。品種は「愛知早生」。東海市、知多市、南知多町で70軒の農家がおよそ46ヘクタールで栽培しています。
 本来春の野菜であるフキは、夏の間一定期間冷蔵した根株を植えることで、秋に芽を出して収穫することができる。植え付けや保温用のビニールを掛ける時期をずらして、2月始めまでの抑制栽培と2月以降の促成栽培を組み合わせて、長期間の収穫を可能にしています。
 5日の初出荷では管内5カ所の集出荷場へ1600ケース(1ケース4キロ)のフキを持ち込み、全国の市場へ送りました。
 東海市の東海営農センターでは4軒の農家が522ケースを持ち込み、検査員らが傷や折れが無いか、重量、本数など出荷規格が守られているかなどをチェックした後、トラックに積み込みました。
 6日に同営農センターで開いた目ぞろえ会には生産農家ら60人が集まり、選別基準や出荷規格を確認。木下俊春専任検査員は「調製にはよく切れる刃物を使い切り口をきれいにし、ぬれたままラップに巻くと傷みの原因になるので、風乾を徹底して」と呼び掛けました。
 知多園芸振興協議会春野菜部ふき部会の坂野泰忠部会長は「台風による被害や、病害虫の発生もなく順調に生育した。シャキシャキしたフキの歯ごたえを味わってほしい」と話しました。


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