児童が自ら育てた「夕焼け姫」収穫/3年間自ら栽培管理

 東海市船島小学校の6年生児童が11月27日、同市の栽培試験ほ場で県独自のかんきつ品種「夕焼け姫」を収穫しました。児童3年生だった2021年3月にミカンの苗木を定植し、東海市果樹振興会マルチ栽培夕焼け姫部会の部員らと3年間栽培管理を続けて、待ちに待ったこの日の収穫を迎えました。
 児童による栽培管理は、ほ場に近い船島小の子どもたちに農業に親しんでもらい、地元農産物であるミカンについてもっと知ってもらおうと始まりました。植栽した苗木には児童の名札がついており、この3年間愛着をもって栽培を体験。部会員らから摘果や追肥、おいしいミカンの見分け方などを学んできました。収穫した児童は「自分が育ててきたミカンなのですごくおいしい」と話して味わいました。
 同部会の荒谷芳興部会長は「3年生だった子どもたちが栽培を通じて、ミカンとともに成長してくれてうれしい」と話しました。
 夕焼け姫は愛知県のオリジナル品種。果皮が鮮やかな赤橙色で、収穫期は「宮川早生」よりもやや早く、11月から出荷が可能。JAあいち知多と東海市では「夕焼け姫」のブランド化、産地化を目指して活動しています。同JA管内では令和5年度までに2888本を導入し、県内では最大の導入数を誇り、令和6年に初出荷を迎える予定です。
 
 



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