「南津海」出荷スタート/初夏においしいミカン

 あいち知多かんきつ出荷組合は4月5日、JAあいち知多美浜みかん共選場でミカン「南津海(なつみ)」の共同選果を始めました。裏年であり収量は昨年より少なくなる見込みだが、糖度と酸度のバランスも良く、品質は良好。7人の生産者が92アールで栽培し、4月19日までに15トンの出荷を見込みます。
 4月8日には、5人の生産者が家庭で選別した南津海3トンを同共選場に持ち込んだ。選果担当者らが傷などをチェックし、選果機を使って大きさの階級に仕分け、段ボールに詰めた後、名古屋と東京の市場へ送りました。
 「南津海」は「カラマンダリン」と「吉浦ポンカン」を交配させた品種で、初夏においしく食べられることから「南津海」と名付けられました。手で皮がむきやすく、内皮も薄いため食べやすいです。
 組合では一般的な中晩柑の出荷が終了し、競合するかんきつ類が少ない時期に出荷できる品種として「南津海」に着目。12年前から栽培をはじめ、2016年に初の共同選果による出荷を実現しました。栽培は屋根掛け栽培が一般的のため、雨による病害も少なく栽培しやすいといいます。
 同出荷組合の神谷英明副組合長は「糖度が高く、適度な酸味もあり濃厚な味わい。そのまま食べてもおいしいが生絞りジュースがおすすめ。この時期ならではの南津海をぜひ味わってほしい」と話しました。
 南津海は、同JAのグリーンセンター・グリーンプラザで購入できます。



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