フキの根株ポット定植/東海市・知多市ふき振興会

 東海市・知多市のふき振興会は8月26日、JAあいち知多西部総合営農センターでウイルスフリーの株を増殖するためにフキの根株をポットに植える作業を行いました。両振興会の会員ら25人が直径12センチほどのポリエチレンポットに培養土を入れ、根株を植え込み、9450ポット分作りました。
 JAあいち知多は全国一のフキの産地で、東海市、知多市、南知多町などで38戸の農家が25ヘクタールでフキを栽培しています。フキは三倍体の植物で雄花がなく種を作らないため、毎年根株(地下茎)を植えて栽培します。連作障害への対応として1992年からウイルスフリー苗の導入が始まりました。導入した根株は、共同施設と生産者のほ場で2年間の増殖を繰り返し、3年後の栽培に使用します。今年も6月に(公社)愛知県園芸振興基金協会の種苗センターで育成した苗1400株を導入。土を落として水洗いしたものを、10~12株に切り分けてJAの予冷施設で2カ月間保管しました。
 この日は、保管した根株のうち「愛知早生」の根株をポットに植え込みました。植え込んだ根は育苗施設に運び、十分水をかけ、約4週間管理する。根から芽を出し、葉が2~3枚開いたころ各地域グループへ配布し、害虫によるウイルス感染を防止するため、ネットを張ったパイプハウスへ定植し増殖します。来年6月に掘り上げた後、各農家へ配布。さらに1年間農家で増殖し3年目にようやく収穫のための栽培が行われます。



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