フキ出荷スタート/栽培方法組み合わせ長期出荷
JAあいち知多特産のフキの出荷が10月25日から始まりました。2月上旬まで出荷される秋フキ(抑制栽培)と、2月から5月までの春フキ(促成栽培)合わせて1145トンの出荷を見込みます。
今年は長引いた猛暑の影響でやや生育の遅れが見られましたが、今後は気温の低下で品質、収穫量ともに例年並みとなる見込みです。
25日の初出荷では、管内3カ所の集出荷場へ生産農家が合計約2.5トンのフキを持ち込み、関東・中京・関西の市場へ送りました。
JAあいち知多管内は全国一のフキ生産を誇り、市場に出回るフキの約4割を占めています。品種は「愛知早生ふき」。東海市、知多市、南知多町で38軒の農家が24.4ヘクタールで栽培しています。本来春の野菜であるフキは、夏の間一定期間冷蔵した根株を植えることで、秋に芽を出して収穫することができます。植え付けや保温用のビニールを掛ける時期をずらして、2月上旬までの抑制栽培と2月以降の促成栽培を組み合わせて、長期間の収穫を可能にしています。
本格的な出荷を前にした11月1日には、目ぞろえ会を同JA西部総合営農センターで開きました。知多半島内のフキ生産者や関係者45人が参加して、選別基準や出荷規格を確認しました。JAあいち知多ふき部会の安藤正明部会長は「猛暑が続き出荷が遅れたが、これからどんどん増えていく。頑張って良いものを出荷していこう」とあいさつ。小野剛憲専任検査員は、「判断に迷うものはランクを下げて出荷してほしい」と呼び掛けました。