トマト

ミニトマトなら初級者にも育てやすい

トマトを育てよう


ふつうの大玉トマトはちょっと上級者向け。
小さなミニトマトなら初級者にも育てやすいので挑戦してみてね。
ミニトマトでは甘味の強いミニキャロル、ココや、洋ナシ型のレッドペアなどがあるよ。


①畑の準備

トマトをはじめ、同じナス科の野菜を3 ~4 年作っていない畑で、日当たりと水はけのよいところを選ぶ



②苗の準備

園芸店で元気のよい苗を買う



         すぐにそのまま、    直径9cmのポリ鉢に    花が1つか2つ咲きはじめ
         畑に植え付ける     植わっている苗なら、   るまで育てる。小さな苗を畑
                     直径12 ~15cmの鉢  に植えると、実が
                     に植え替える       つきにくくなる

③植え付け

      支柱をしっかりさせるため、
      斜めにすじかいを入れる




     植え穴を掘り、先に支柱を立てておく


④管理

〈摘心〉
収穫目標の最上段の花が咲いたら、その上の葉を2 つ残して切り取る
●収穫目標
・大玉トマト…
上級者で6 ~7 段、中級者で4 段
・ミニトマト…
できるだけ多く

〈誘引〉
支柱にそって伸びるように、何カ所か結びつける。茎が太れるように、ゆとりをもたせて結ぶこと



〈芽かき〉
わき芽は早めに取り除き、主枝を1本だけ伸ばす。芽かきが遅れると、主枝の生長が悪くなる



〈摘果〉
変形した実やできの悪い実、余分な実を取り除く。
大玉トマトでは、4 ~5 個を残す
〈追肥〉
肥料をまき、土とよく混ぜて畝に上げる
1 株あたり… 油かす 大さじ2配合肥料 軽くひとにぎり
【1 回目】
(1)の実が5 cmくらいのとき
【2 回目】
(2)の実の収穫をはじめたとき
【3 回目】
(3)の実の収穫をはじめたとき



⑤ホルモン剤散布
⑥収穫

寒さにあったり葉が茂りすぎて、実がつかないで失敗することがある。これを防ぐにはホルモン剤を散布する。ホルモン剤を使用説明書通りに薄めて使う。2~3花開いたとき、花全体に2回霧吹きする

花が咲いてから、60 日(夏は3 5 日)くらいで色づいてくる。完熟させてから収穫する




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カボチャ

やせ地でもよく育つカボチャ

カボチャを育てよう


果菜類の中ではもっとも丈夫で、やせ地でもよく育ちます。ただし霜には弱いので、露地の畑で作るときは、霜が降らなくなってからにしましょう。1年生のつる性ですが、ズッキーニなどはつるにならないので、大型のプランターでも育てることができます。

①苗作り

②畑の準備植えつけ

本葉3、4枚ころに植え付ける。カボチャは吸肥力が
強いので元肥は控えめに施す。
植え付けは霜の心配がなくなったころにする



③摘心

●西洋カボチャ

●日本カボチャ

西洋カボチャは親づるによく実が着くので、よく育った子づる1本を反対側に伸ばし、ほかの子づるは摘み取る

日本カボチャは親づるの5、6節で摘心してよく育った子づる4本を残す



④人口交配

人工授粉は朝9時ころまでに、雄花の花粉を雌花の柱頭にまんべんなくつけておく


⑤追肥・敷きわら

葉が茂りすぎていたら、追肥は控えめにするか、果実がこぶし大になるまでやらないようにする。
追肥は1回当たり化成肥料40g/m2。つるが伸びるにしたがって、敷きわらを広げるように敷く


⑥玉直し・収穫

着果してから半月ほどして、果実が大きくなったら、花の着いていたほうを下にして置き直す。開花後日本カボチャは30~35日くらいで収穫できるが、完熟するには45~50日くらいかかる。
西洋カボチャは完熟させて収穫。


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キュウリ

肥料切れ・水切れに注意が必要

キュウリを育てよう



温度や水分に敏感で、茎葉がもろく風に弱い性質があります。生長が早く、すぐにつるがのびるので、支柱を立てて巻きひげをからみつかせ、子づるの摘しんを入念に行いましょう。畑にはたい肥をたくさん施し、肥料切れ・水切れにならないようにします。


①畑の準備


②種まき

1カ所に3~4粒の種をまき、1cmぐらいの厚さに土をかける。
手のひらでかるくおさえておく。



③支柱立て

支柱は風に倒されないように交差させてしっかり立て、
ななめにすじかいをいれておく。



④追肥

15~20日に1回くらい化成肥料、油かすを
1m2当たり各大さじ2ばらまき、土を和らげて混入する。


⑤摘心


⑥収穫

収穫適期は100gくらい。キュウリはいくら若くても食べられるので、株が弱ってきたらモロキュウ、花つきが多すぎるときは花丸キュウリで収穫し株の負担を軽くする。
変形果は小さいうちに収穫し、他の実の肥大を助ける。


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サツマイモ

あまり手をかけないで栽培できる代表的な野菜 サツマイモ

サツマイモを育てよう



あまり手をかけないで栽培できる代表的な野菜、
サツマイモ。
低温に弱く、9 ℃以下になると腐ってきます。多量に収穫して貯蔵したいときは保温しましょう。


①苗の選び方


     短くてずんぐりしている   茎が太めで、節と節の       葉の厚みがない
                   間が間延びせず、茎が細く
                   伸び、葉の色が薄く、葉の色が
                   よいもの。本葉は7枚くらい     
                   つき、長さは25~30cm   

②畑の準備


      多収をねらうとき、また雑草    株間が30cmになるように、ナイフで
      を防ぐために畝にマルチをしく    やや斜めに切る 

③植え付け

畝に平行に苗をおき、指先で地中にもぐりこませる
ように植える。抜けないように上から押さえておく


④追肥
⑤収穫

葉の色が悪いときは、少量の配合肥料をまき、
土とよく混ぜる

イモに傷をつけないように、土をどけて
掘りあげる。できるだけ、ツルから
離さないで、丁寧に扱うこと



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インゲンマメ

育て方がやさしく、短期間で収穫できるのが魅力

インゲンマメを育てよう


育て方はやさしく、短期間で収穫でき、ゴマあえ、てんぷらなどの料理に使えます。つる性種とつるなしのわい性種とがあり、つる性種には支柱が必要です。今回は、つる性種のじかまきによる栽培法を紹介します。


①畑の準備

肥料(溝の長さ1m当たり油かす大さじ3+たい肥5~6にぎり)を入れる。種や根に直接、肥料が触れないように、土を5cmほど入れる

※ あらかじめ石灰をばらまいて、よく耕しておく



②じかまき
③間引き

1つの畝に1列。
1カ所に種を3~4粒まく。土をかぶせ、
手のひらで軽く押さえて土になじませる

本葉2枚のころに間引いて2本立てにする




④追肥

<1回目>
1株当たり化成肥料大さじ1
高さ20cmくらいのころ、株の周りに化成肥料をまき、クワで軽く土に混ぜる

<2回目>
1株当たり化成肥料大さじ1
1回目の約20日後、通路側に化成肥料をばらまき、クワで畝に盛り上げる



⑤支柱立て
⑥病害虫駆除

支柱を立て、つるがからむようにする。
つるが長く伸びるので、支柱を低い位置で交差させ(高さ120cmくらい)、上まで手が届きやすくする

生育初期にはアブラムシに注意する。見つけたら殺虫剤を散布する。葉の裏もよく見ておくこと


⑦収穫

実がわずかにふくらんだころ(表面のでこぼこが少ない時)にとり、もぎたての新鮮な味を楽しむ


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