ヒャクニチソウ

玄関先やお庭を初夏から晩秋まで長く彩ってくれます。

ヒャクンチソウを咲かそう


名前の通り、初夏から晩秋までの長い間、次々と花を咲かせます。最近は学名に由来するジニアと呼ばれることも多く、花の色が豊富で咲き方もバラエティーに富んでいます。プランター栽培には小輪がぽんぽん咲きになる草丈50cmほどのタイプがおすすめです。


①植え付け

5~7月に出回る苗を、4.5~5号鉢に植えるか、プランターに15~20cm間隔に定植する。なるべく早く植え付けたほうが良い。


②置き場所

強い日照りと高温乾燥を好むので、日当たりが良く、乾燥した戸外に置く。



③水やり

乾燥が続くと株が弱り、花が小さくなるので、土が乾いたらたっぷり水をやる。


④花がら摘み


⑤施肥

元肥のほかに、月1回化成肥料を施す。



⑥病害虫

灰色カビ病にはベンレートを散布。 ウドンコ病の原因にもなるので、梅雨の長雨には当てないようにする。


Point
花が終わったら何日も咲かせたいなら、花がらをこまめに摘み取り、株を疲れさせないようにします。たくさん咲いた枝を切り戻したり、肥料を切らさないこともポイントです。


ポピー

つぼみからすぐに開き、花瓶に飾っても楽しい花です。

ポピーを咲かそう


透けるような薄い花びらがかれんなポピー。切り花としても需要が高く、つぼみがすぐ開くので飾って楽しい花です。花色はパステルカラーが中心で、ピンク、オレンジ、黄色など多彩です。


①種まき

9月下旬~10月上旬にまく。


②植え替え

本葉が2~3枚になったらポットに植え替える。直根性なので、根を傷めないように行う。ポットまきの場合は間引きしながら育てる。


③定植

翌年3月、鉢底から根が見えるくらい大きく育ったら、培養土に元肥として緩効性化成肥料を加え、4.5~5号鉢に植え替える。 プランターや大鉢に植える場合は、15~20cm間隔で定植する。


④水やり

土が乾いたら与える。つぼみの時に水切れを起こすと、花が咲かずに落ちてしまうこともある。



⑤施肥

元肥のほか、4~5月ごろ月1回を目安に緩効性の化成肥料を置き肥にする。



⑥開花・採種

Help! 花が咲かない
水のやり過ぎと風通しが悪い場合にベト病が起こりやすくなります。少し乾かし気味に育て、水やりはできるだけ午前中に済ませましょう。


ヒマワリ

鉢やプランターを使った栽培法を紹介しています。

ヒマワリを咲かそう


夏を彩る黄色が鮮やかなヒマワリ。花が太陽に向かって同じ方向に咲いた様子は壮観です。また、種子を食べたり、油をとったり、鑑賞以外に実用的な面があるのも特徴です。


①種まき

4~6月が適期。培養土は3号ポットに入れ、2~3粒ずつ種をまく。指で種を深さ1cmぐらい押しこみ、土をかける。元気の良い苗を1本だけ残すように間引く。水やりは、土が乾いたらたっぷり与え、真夏は朝夕2回たっぷり与える。


指で種を深さ1cmぐらい押しこむ


元気の良い苗を1本だけ残すように間引く


②定植

つぼみが出てきたら行う。


③置き場所

日当り、風通しの良い場所に置く。梅雨時はあまり雨に当てないよう軒下へ移動させる。


④採種

花が終わり、頭の部分が下向きのころに行う。


中心部が盛り上がってきたら、茎ごと切り取ってしまう


風通しの良い場所に吊るす


十分乾燥させ、種子が茶色くなったらほぐして種を取る


チューリップ

球根は、計画に合わせて早めに入手しましょう。

チューリップを咲かそう


オランダを中心に品種改良が行われ、2,000種以上にも及ぶといわれる園芸種は、色や形も多彩。日本の気候は栽培に適しており、オランダに次ぐ生産量で、品種の研究も盛んです。開花時期は3~5月。球根は、計画に合わせて早めに入手しましょう。


①球根の選び方

開花時期を必ずチェック。


②植え付け

水はけの良い土を鉢に入れ、球根を植え付ける。1つのプランターに植える時は開花時期が同じものを選び、草丈を考えて鉢を選ぶと良い。球根を増やす目的がなければ、同色で密植させた方が見栄えがする。

9月下旬~10月に上部が隠れるぐらいに覆土


1つのプランターには同じ種類を植える方が見栄えがして良い


ジグザグに10cm間隔で球根を置き、覆土



③置き場所

寒さにあわないと花芽分化しないので、屋外で育てる。特に霜除けの必要はない。


④水やり

冬も根は生長しているので、水やりは欠かせない。乾燥させない程度に与える。


⑤施肥

特に必要ないが、葉が出てきた時と花後に緩効性化成肥料を与える。



⑥病害虫

アブラムシが発生した場合は、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除する。


⑦掘り上げ

地植えの場合は、葉が枯れたら、晴れた日を選んで球根を堀り上げ、分球する。土を落とし、涼しい所で乾燥させて保存する。鉢植えの場合は分球が期待できないので、毎年、新しい球根を買い求めた方が良い。


Help! 花が咲かない
球根を植え付けてから発芽する前に乾燥させてしまうと、花が咲きません。鉢植えの場合は浅植えにするので、乾燥しやすくなりますから注意が必要です。冬は土が乾燥しない程度に水やりをしますが、落ち葉やモス(コケ)などをかぶせ、湿度を保つようにするのも良い方法です。また、植え付け後の球根は1度寒さにあてた方が花付きが良くなりますから、できるだけ屋外で管理します。室内の暖かい場所に置きっ放しにすると、花芽分化が行われず、花が咲かないことがあります。


コチョウラン

早めに花茎を切り取ることがポイント

コチョウランを咲かそう


蝶が舞っているような花姿で、その優雅さと気品が人気の洋ランです。つぼみの時に環境が変わると、つぼみが落ちてしまったり、花が咲かなくなったりするので、購入する際はつぼみがほころび始めた株を選んで求めるようにしましょう。

①置き場所

10月~翌年5月までは室内に置いてレースのカーテン越しの光に当てるようにし、最低温度は10℃を保つようにする。6~9月は風通しのよい戸外に置き、60~70%遮光する。日当たりが強いと下葉が落ちやすくなる。



②水やり
③肥料

6~9月は水ゴケの表面が乾いたらたっぷりと与え、冬は水ゴケが乾いてきてから、湿らす程度に与える。暖房のきいた室内では空気が乾燥するため、こまめに葉水をやるか、加湿器を用いて保温につとめる。

4~9月まで、規定の濃度の2倍に薄めた液肥を、月2回ずつ施す。

④病害虫

夏から秋にかけてナメクジが発生し、新葉や根、花芽を食害する。捕殺するか、殺ナメクジ剤で駆除する。


⑤植え替え

水ゴケが古くなったり、株が鉢からはみ出してきたら行う。高温性なので、植え替えは最低気温が15℃以上になる5~7月に行う。


Help! 花は早めに切り取るほうが株のためによいと聞いたが・・・
花は下部から次々と咲いてきますが、先端部分の花が咲ききるまでおくと株が弱り、次の開花に影響が出ます。ある程度花を楽しんだら早めに花茎を切り取ることがポイントです。先端のつぼみが開き始めたら花茎を切り取り、切り花として花びんに挿して楽しみましょう。 花茎を切る時は、基部の2~3節を残しておくと、残した節から芽が伸び、2~3カ月後にもう1度花を楽しむことができます。ただ、1年に2回咲かせると、それだけ株に負担をかけるので、25cmほどの葉が6枚以上ある成株以外は行わないほうが無難です。小さな株や根の少ない株は、花後早めに花茎を元から切り取ります。 贈答用として化粧鉢に寄せ植えされているものなどは、花後早めに、1株ずつ素焼き鉢に植え替えておきます。