パンジー

花がらをこまめに摘み取って株を疲れさせないように

パンジーを咲かそう


鉢植えや寄せ植えに欠かせない花、パンジー。花の色や大きさが多彩で、私たちの目を楽しませてくれます。花がらをこまめに摘み取って株を疲れさせないようにするのが、長く花を楽しむポイントです。

①種まき

※年末からお正月に楽しみたい場合は7月中旬にする。



育苗箱や平針に種まき用土を入れ、種子が重ならないように注意しながらばらまきにする。


ひと回り大きな容器に水を入れ、その中に種子をまいた鉢を入れて底面吸水させる。

風通しがよく、直射日光が当たらない場所で、乾燥を防ぐために新聞紙をのせて霧を吹いておく。


1週間から10日ぐらいで発芽したら、新聞紙を取り除いて日当たりの良い場所に移す。本葉が出る頃になったら、上からの水やりに移行。過湿で蒸れて苗が腐ることがあるので、水やりは午前中にし、よく日光に当てる。


②植え替え
③定植

本葉が2~3枚になったら、苗を1本ずつ、3号ポットに移植する。

十分に根がはって株が大きくなったら、ポットから抜き、ひと回り大きめの鉢やプランターに定植する。



④ハンギングバスケット

ハンギングバスケットは冬に植えつけても茂るのに時間がかかるので、3月に入ってから植え替える。水切れに注意する。


⑤収穫

採種するなら花がらを少し残しておくこと。種子は封筒などに入れて湿気を避け、涼しい場所で保管する。(※一代交配種は同じ花にならないこともあるので注意)



マリーゴールド

しぼんだ花は早めに摘みましょう。

マリーゴールドを咲かせよう


マリーゴールドは、早春から晩秋まで長期に渡って咲きつづけ、夏の高温多湿や乾燥に強く、丈夫で長持ちします。どんどん花を咲かせるためには手間を惜しまず、しぼんだ花は早めに摘みましょう。

①種まき用土の準備

畑の土1と腐葉土1を5mm目のふるいにかけてよく
混ぜ合わせ、消毒をする。
少ないときはビニール袋に入れて混ぜると便利。


※土壌消毒の仕方                          

※消毒の済んだ土は、他の土に混ざらないように注意する。

1・焼く      2・蒸す          3・太陽熱利用
湯気が出て約30分間熱する。 蒸気が出て、土全体に熱が    真夏に1週間ほど天日にさらす。
ときどき混ぜながら焼く。   回ったら、さらに30分蒸す。  土の厚さは10cmくらい、
                               厚くしすぎないこと。


②種まき・間引き

号のポリポットに播種用土を入れ、3粒ずつ2カ所にまく。軽く覆土し、たっぷりと水をやる。

2~3日、1cmくらい水をためておく。

3~4日で発芽する。草丈が3~4cmに生長したら、細くて弱そうなものは取り除き、最後には2本にする。

発芽がそろったら2000倍の液肥を週1回施す。


③植えつけの準備

堆肥や腐葉土に石灰を1m2当たり300gまき、深さ30cmくらいまで掘り返して混ぜる。

ベッドをつくり平らにならす。


④植えつけ

草丈が10cmくらいになったら花壇に定植する。植えつけ後は水をたっぷりやる。


⑤植えつけ後の管理

追肥は1m2当たり粒状の化成肥料(10-10-10くらいのバランスでよい)50gを月に2回施す。
肥料切れは下葉が黄色くなる。
草ばかり茂り花が咲かなくなったら肥料のやりすぎ。
紫褐色になったらリン酸不足。


コスモス

じかまきしてもポットにまいてもよく育つ。

コスモスを育てよう


土質を選ばず、丈夫で育てやすい花です。一度栽培すると、その後毎年こぼれたタネが育って、秋に花を楽しむことが出来ます。早咲き系、秋咲き系、色も多様です。

①種まき

庭先にじかまきしてもポットにまいてもよく育つ。
日当たりがよく風通しのよい場所に3~4粒まとめてまいて覆土する。1週間で発芽する。


②ポット苗の定植
③挿し芽

ポットにまいたものは、本葉6~8枚になったころ定植する。

切り戻した茎を利用する。挿し穂の長さ5~6cm、葉を半分量にして挿す。乾かさないようにすると、2週間で発根し、丈の低いコスモスが育つ。



④間引き
⑤切り戻し

本葉5~6枚になったら、元気のよい株を残して間引く。株間は30cmくらいに。

伸びてしまった株は、丈の1/3を残して切り戻す。倒れにくくなり、秋にもう一度咲く。




⑥開花

秋咲き系は9月にならないと咲かないが、他の品種は種をまいて50~70日で咲く。花がらを摘んだりして手入れをよくすると長い間咲く。



マーガレット

花や葉数が多いものを選ぶ。

マーガレットを咲かせよう


花名の由来は、ギリシア語のマルガリテーヌ(真珠)から。
白く清楚な感じのするマーガレットは、春の花の中でも誰もが好む花の一つでしょう。最近では黄色やピンクも出回っています。

①苗選び

葉の色、つやのよいもので、花や葉数が多いものを選ぶ。下葉が黄ばんでいるものや枯れているものは避ける。


②植えつけ

苗を購入したら早めに植え付ける。ポットから苗を抜き、根鉢を崩さず、水はけのよい培養土に、暖効性化成肥料を混ぜ合わせたもので、4.5~5号鉢に植える。プランターに植える時は、15~20cm間隔で植え付ける。株が落ち着き、新芽が12cmぐらいに伸びたら、下部の4~5枚の葉を残して先端をピンチし、枝数を増やして株を充実させる。


③置き場所

日当たりのよい場所で管理する。丈夫で栽培しやすいが、高温多湿は苦手。夏は直射日光を避けて風通しの良い場所に移し、冬は霜除けをするか、室内に取り込んで寒さをしのぐ。


④水やり
⑤切りk戻し

土が乾いてきてからやるようにする。やや乾燥気味にすること。



⑥挿し芽(5月~6月中旬、9月中旬~10月に)


⑦施肥

元肥のほかに、液肥を月2回施す。



デンマークカクタス

植え替え時:4月 
開花時  :11月~12月
花ことば :冒険心

デンマークカクタスを咲かせよう


花を購入したあとの管理について知りたいという意見が多く寄せられました。この場を借りて、愛らしい花を長く楽しむポイントを紹介したいと思います。

①置き場所

開花期から冬の間は明るい窓辺に置く。春から夏にかけては、日中直射日光の当たらない明るい戸外に置く。照明のある部屋で育成している場合は、9月に入ったら戸外に出すか、夜間(午後5時~朝8時まで)は段ボール箱などで覆い、暗くして花芽をつけるようにする。


②水やり

鉢の大きさや、置く場所によって違うので、鉢土の表面が乾いたら与える。生育期(4月~9月中旬)と開花期(11月~12月)は、用土表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりやる。


③肥料
④植え替え

開花期から冬の間は必要ない。春の4月ごろから2~3回暖効性の肥料を与える。最終の施肥は7月中に与え、花芽分化(9月中旬~)の準備に入るころには、肥料がきれることが望ましい。

4月ごろになったらひと回りに大きな鉢に植え替える。その時1~3節くらいをねじり取って、株全体のバランスを整える。


自然開花での管理作業