知多の特産品<野菜>
野菜や果実、畜産物、花など知多半島には全国に誇る様々な特産品があります。
一年中温暖な気候を活かした、知多ならではの特産品をご紹介します。
春の香りと彩り届けるフキ

知多は全国最大のフキ産地
フキは日本原産で北海道から沖縄まで全国の野山に太古から自生しているキク科の多年草植物です。食用としての歴史も古く、平安時代から食べられていました。フキは野生フキを含め、200種類以上あると言われていますが、現在全国で栽培されているのはほとんどが東海市で生み出された愛知早生フキです。 JAあいち知多管内のフキの生産者は48人で、栽培面積は33ヘクタールです。生産量は1,600トンで愛知県のフキ生産量の約90%を占めています。JAあいち知多は全国シェアの40%を占める全国最大規模の産地です。
大きくて甘みがある知多のタマネギ
県下最大の生産地
JAあいち知多管内では主に東海市・知多市・大府市・常滑市・南知多町でタマネギを生産しています。知多地域は県内でのシェアは約40%です。栽培面積は60ヘクタール、出荷量は4,000トンで、主に京浜、中京地域に出荷しています。
東海市養父地区中心に1月上旬から収穫される極早生品種から4月までのやわらかくてみずみずしいタマネギをJA独自ブランド「たま坊」として市場出荷しています。東海市・知多市では極早生品種から早生品種を中心に栽培しており、5月中旬まで出荷が続きます。大府市・常滑市・南知多町では中晩生品種を中心に栽培しており、青果向けと加工向けのタマネギを5月中旬から7月上旬まで出荷しています。
新鮮・安心が魅力のキャベツ
知多半島では大府が最大の産地
キャベツの粗生産額で見た都道府県順位は愛知県が1位です。JAあいち知多管内では主に大府市・常滑市・南知多町でキャベツを生産しています。栽培面積は93ヘクタール、出荷量は4,600トンで、主に京浜・中京地域に出荷しています。
青果向けと業務向けのキャベツを10月下旬から4月上旬までを中心に出荷しています。冬キャベツにおいては多品種を組み合わせて栽培することにより、長期間の出荷を可能としています。南知多町では冬キャベツとあわせて春キャベツも栽培しています。近年では少量ではあるけれど、5月中旬から6月中旬に出荷される初夏キャベツの栽培にも取り組んでいます。
トウガン
東海市・知多市の「西知多とうがん部会」で栽培されている「グリーントウガン」は、適正に保存すれば冬まで楽しめる野菜です。
栽培面積は2.5ヘクタール、出荷量は約150トンです。一般的な地ばい栽培だけでなく、専用の棚を使った「棚作りトウガン」の栽培にも取り組んでいます。「棚作りトウガン」は傷や日焼けが少なく、秀品率が高いため、市場でも高い評価を得ています。6月下旬の出荷開始から9月上旬まで収穫し、貯蔵しながら12月まで長期間出荷しています。
レタス

みずみずしさと、シャキシャキした食感が特徴のレタスは、サラダに欠かせません。知多市、南知多町で多く生産しています。レタス、リーフレタスで年間約300トンを出荷しています。早生から晩成の品種を組み合わせ、栽培方法の工夫をしながら、10月下旬から5月下旬までの長期出荷に取り組んでいます。
ナス
ハウス栽培と露地栽培の組み合わせにより、年間を通してナスを栽培しています。東海市の「東海茄子研究会」では10名の生産者がハウス栽培に取り組み、10月下旬から7月上旬までに350トンを出荷しています。ハウス栽培では品種「千両」を栽培し、朝採りで即日出荷しています。
阿久比町を中心に各地域で取り組む露地栽培では、品種「筑陽」が栽培され、7月上旬から9月下旬までに40トンを出荷しています。
ペコロス
ペコロスとは直径3~4センチの小さなタマネギで甘みが強く、シチューや煮物などに丸ごと入れれば料理を引き立て、高級レストランや日本料亭でよく使われます。この小さなタマネギは全国有数の生産量を誇っています。知多市日長地区の特産で、4月から8月中旬までに5000ケース(5キロ入り)を出荷しています。
キュウリ
部会全体が「いきいき愛知」農産物の認証
美浜町を中心にハウスキュウリを栽培しているJAあいち知多のきゅうり部会は10月下旬から翌年の6月下旬までの長期出荷に取り組み、年間通して約800トンを出荷しています。出荷量が増える11月からは、選果機を使った共同選果を行い、品質の統一を図っています。
部会全体で化学肥料の使用量を慣行栽培の5割以上の削減に取り組み、JAあいち経済連の「いきいき愛知」農産物として認証を受けています。