知多の特産品<野菜>
野菜や果実、畜産物、花など知多半島には全国に誇る様々な特産品があります。
一年中温暖な気候を活かした、知多ならではの特産品をご紹介します。
春の香りと彩り届けるフキ
知多半島は全国1のフキ産地
フキは日本原産で北海道から沖縄まで全国の野山に太古から自生している、キク科の多年草植物です。食用としての歴史も古く、平安時代から食べられていました。フキは野生フキを含め、200種類以上あると言われていますが、現在全国で栽培されているのは、ほとんどが東海市で生み出された「愛知早生(わせ)フキ」です。
知多半島では、東海市・知多市・南知多町で40人の生産者が25ヘクタールを栽培しています。10月から2月上旬まで出荷される秋フキ(抑制栽培)と、2月から5月まで出荷される春フキ(促成栽培)があり、全国シェアの約40%を占める全国1の産地です。
大きくて甘みがある知多のタマネギ
県下最大の生産地
東海市・知多市・大府市・南知多町などで栽培されるタマネギは、1月から7月上旬まで出荷が続き、中でも1月から4月までの早い時期に収穫される、愛知の伝統野菜「愛知白早生(わせ)」や「養父早生(やぶわせ)」等の品種を、「たま坊」ブランドとして出荷しています。
新鮮・安心が魅力のキャベツ
知多半島は冬キャベツを中心に栽培
愛知県のキャベツの生産量は全国で2位です。JAあいち知多管内では、大府市と南知多町を中心に、知多市・常滑市・武豊町などで栽培されています。出荷のメインとなる冬キャベツは10月下旬から4月中旬まで出荷され、5月から6月には初夏キャベツが出荷されます。1月から2月には、水分量が多く葉が柔らかい春キャベツの出荷も一部あります。
知多半島の栽培面積は84ヘクタールで、83人の生産者が出荷しています。年間の出荷量は4,653トンで、そのうち冬キャベツが約9割を占めています。
トウガン
色鮮やかで品質の良いトウガン
東海市・知多市などで栽培されているトウガンは、知多半島独自の棚作り栽培が中心です。棚作り栽培とは、ブドウの棚栽培のようにツルを棚の上に這わせ、果実をぶら下げて栽培する方法で、収穫したトウガンは色鮮やかで品質が良く、市場でも高い評価を得ています。
収穫は9月上旬頃に終わりますが、常温での貯蔵が可能なため、6月下旬から12月上旬まで出荷されます。
令和5年産は、30人の生産者が約20トンを出荷しています。
レタス
みずみずしさと、シャキシャキした食感が特徴のレタスは、サラダに欠かせません。知多市、南知多町で多く生産しています。レタス、リーフレタスで年間約300トンを出荷しています。早生から晩成の品種を組み合わせ、栽培方法の工夫をしながら、10月下旬から5月下旬までの長期出荷に取り組んでいます。
ナス
1年を通して出荷されるナス
知多半島では、東海市を中心としたハウス栽培と、阿久比町を中心とした露地栽培のナスが生産されています。ハウス栽培は10月から6月まで、露地栽培は6月から10月まで収穫されるため、1年を通して出荷されています。
令和5年度は、露地・ハウス合わせて22人の生産者が約356トンを出荷しています。
ペコロス
全国有数のペコロス産地
ペコロスとは直径3~4センチの小さなタマネギで甘みが強く、シチューや煮物などに丸ごと入れれば料理を引き立て、高級レストランや日本料亭でよく使われます。知多半島「ペコロス」の全国有数の産地であり、4月から8月上旬にかけて出荷しています。「知多ペコロス」のブランド名で愛されており、甘味が非常に強く煮崩れしにくいので、ぜひお召し上がりください。
キュウリ
1年を通して出荷されるキュウリ
美浜町を中心に栽培されるハウスキュウリは、主に10月下旬から6月まで出荷されます。7月から10月にかけては、雨よけハウス栽培による夏秋キュウリもあるため、1年を通して出荷があります。美浜きゅうり選果場では、選果担当者によるキュウリの品質チェックと、選別カメラを搭載した選果機を使って長さや曲がり、太さなどを判別して選別しています。
令和5年度は、26人の生産者が約799トンを出荷しています。