地域の味を次世代へ継承/知多半島郷土料理グランプリ

 JAあいち知多は10月6日、郷土料理ナンバーワンを決定する「知多半島 郷土料理グランプリ」を同JA本店で開きました。地域に伝わる料理の味や歴史を若い世代へ継承し、地産地消を推進することが目的で、初めて開催しました。
 女性部員が知多半島5市5町に分かれて、収穫時期を迎えている米をテーマに、地域性を生かした料理で競いました。女性部員は彩りなどを確かめながら手際よく調理を進め、皿の上にきれいに盛り付けました。
 審査基準は、地元産農畜産物を生かしているか、誰にでも簡単に作れるかなど。地域に伝わる味を現代風にアレンジしたものも出品されました。各地域の代表者が作った料理を料理講師やJA役員が審査しました。優勝したのは女性部東海地域が作った「たまねぎ寿司(ずし)」。甘酢に付け込んだ知多半島特産のタマネギをすしねたに見立ててシャリと握りこんで作ります。タマネギとマヨネーズであえたツナや大葉が挟まれていて、風味も良く子どもでも食べやすい点などが高く評価されました。部員は手際良くすしを握ると皿の上にきれいに盛り付けました。準優勝には女性部阿久比地域の「米粉のお好みおやきと手作りしょうゆ味のつけだれ」が選ばれました。
 山本和孝組合長は「このグランプリを通じて、女性部が地域で果たす役割とその存在価値をますます高めてもらいたい」とあいさつ。同JA女性部の知崎敦子女性部長は「女性部員は地域を代表する郷土料理として恥ずかしくないよう何度も試作を重ねてきた。女性部員が心を込めて作る料理を楽しんでもらいたい」と話しました。
 優勝した女性部東海地域代表の谷口郁子さんは「女性部員の孫がツナマヨを入れたらおいしいんじゃないかと言っていて入れた。このタマネギ寿司が広がって東海市のタマネギ消費につながれば」と喜びました。
 今回作った料理は、レシピブックを作成して女性部員に配るほか、同JA産直施設にレシピチラシを置く。インスタなどの交流サイト(SNS)でも発信をしていく予定です。
 



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