イチジクラッピング機導入/フィルム包装で有利販売へ

 JAあいち知多いちじく部会は10月7日、新たな取り組みとして常滑南部営農センター内へ自動フィルム包装機を導入し、フィルム付きのイチジク出荷を開始しました。新型コロナウイルス下で、より安全・安心なイチジクを消費者に届けたいと、フィルム包装機を導入しました。今年度試験的に導入し、来年度以降、徐々にフィルム付きの出荷に切り替えていく予定。
 常滑南部営農センターでは、これまでも先行してイチジクのバラ受けによる共同パック詰めを行っていました。フィルム包装機を導入し、知多南部地域一円のフィルム掛けを想定した受け入れ体制を構築することで、集荷集約化を図ります。イチジク部会員は「フィルム付き出荷で、今まで以上に安全・安心なイチジクを届けたい」と話しました。JAあいち知多の担当者は「フィルム包装による有利販売でイチジク農家の所得向上につなげたい」と期待を込めます。
 愛知県はイチジク生産量全国一を誇り、知多半島は県下2位の産地。同部会では、62戸の農家が約20ヘクタールでイチジクを栽培。品種は「サマーレッド」が8割で、「桝井ドーフィン」が2割。市場へ65万3千パック(1パック350グラム)を出荷します。果実に雨が当たらないようにする傘かけ栽培の導入率が高く、高品質で市場の評価は高いです。



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