春フキ出荷始まる/目ぞろえ会で出荷規格を統一

 JAあいち知多特産の春フキの出荷が2月3日から始まりました。2月上旬までに出荷される秋フキ、2月から5月までの春フキと合わせて1626トンの出荷を見込みます。
 JAあいち知多管内は全国一のフキ生産を誇り、市場に出回るフキの半数を占めると言われます。品種は「愛知早生ふき」。東海市、知多市、南知多町で48軒の農家がおよそ34ヘクタールで栽培します。
 本来春の野菜であるフキは、夏の間一定期間冷蔵した根株を植えることで、秋に芽を出して収穫することができます。植え付けや保温用のビニールを掛ける時期をずらして、2月上旬までの秋フキと2月以降の春フキを組み合わせて、長期間の収穫を可能にしています。春フキは秋フキに比べて柔らかくて香りがあり、色鮮やかなのが特徴。
 3日の初出荷では管内2カ所の集出荷場へ3人の生産者が約1トンのフキを持ち込み、関西・北陸・中京の市場へ送りました。
 本格的な出荷を前にした2月4日、JAあいち知多ふき部会は目ぞろえ会を知多営農センターで開き、選別基準や出荷規格を確認しました。例年は統一目ぞろえ会として管内の生産者が一堂に会して行うが、新型コロナウイルス感染対策として部会役員と検査員のみが参加しました。役員はそれぞれの地域において部会員へ出荷規格を説明します。
 同部会の竹内利王部会長は、「冬場の冷え込みもあり品質は良好。フキを食べたことのない若い人たちにもぜひ食べてもらいたい」と話しました。小野剛憲専任検査員は「調整にはよく切れる刃物を使い切り口をきれいにすること。風乾を徹底し汚れにも気を付けること」と呼び掛けました。



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