フキポット苗を生産者グループへ/ハウスで増殖へ

 東海市・知多市のふき振興会は9月13日、西部総合営農センターで、ウイルスフリーの株を増殖するため育苗施設で管理していたフキのポット苗を生産者グループへ分配しました。両振興会の会員ら25人が約1万ポットを生産者グループごとに分配しました。
 この日配ったポット苗は、8月18日にフキの根株をポットに植え、育苗施設に運び十分水を掛け、約3週間管理。根から芽を出し、葉が2~4枚開いたため各生産者グループへ配布しました。
 JAあいち知多は全国一のフキの産地。東海市、知多市、南知多町を中心に45戸の農家が28ヘクタールで栽培しています。品種は「愛知早生」と「愛経2号」。
 フキは三倍体の植物で雄花がなく種を作らないため、毎年根株(地下茎)を植えて栽培します。連作障害への対応として1992年からウイルスフリー苗の導入が始まりました。
 生産者グループは受け取った苗を、害虫によるウイルス感染を防止するため、ネットを張ったパイプハウスへ定植し増殖します。来年6月に掘り上げた後、各農家へ配布。さらに1年間農家で増殖し3年目にようやく収穫のための栽培がおこなわれます。



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