有希牧場の鈴木忍さん(半田市)が二連覇/第10回知多牛枝肉共進会

 JAあいち知多は11月24日、JAあいち経済連半田食肉市場で第10回知多牛枝肉共進会を開きました。知多半島内の畜産農家が出品した知多牛24頭を審査し、最優秀賞には有希牧場の鈴木忍さん(半田市)が前回に続き、二連覇しました。表彰後の競りでは、同市場の過去最高額という1キロ当たり4001円で落札されました。
 知多牛「響」は黒毛和種の雄とホルスタインの雌を掛け合わせた交雑種(F1種)で、出荷月齢は22カ月以上。知多半島内で1年以上肥育されたブランド牛です。肥育農家約50軒、年間出荷頭数約5500頭は、交雑種としては全国有数の出荷規模を誇ります。
 同JAの山本和孝組合長は「知多牛の認知度向上とさらなるブランド浸透につながれば」と期待を込めました。
 鈴木さんの枝肉は和牛に近いサシと歩留まりがいいこと、肉の色が淡いことなどが評価されました。鈴木さんは「二連覇できてうれしい。消費者の食卓へ安全・安心なものを届ける責任感をもって生産している」と誇りました。競りで落札した地元精肉業者の㈱石川屋は「通常の2倍以上の価格だが、地元の会社として生産者のために落札を決めた」と話しました。
 その他入賞者は次の通り。
▽優秀賞1席=大岩智(南知多町)▽優秀賞2席=㈲中島牧場(半田市)



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