秋フキ出荷始まる/目ぞろえ会で出荷規格を統一

 JAあいち知多特産のフキの出荷が10月15日から始まりました。2月上旬までに出荷される抑制栽培(秋フキ)、2月から5月までの促成栽培(春フキ)と合わせて1755トンの出荷を見込みます。
 JAあいち知多管内は全国一のフキ生産を誇り、市場に出回るフキの4割を占めると言われます。品種は「愛知早生ふき」。東海市、知多市、南知多町で57軒の農家がおよそ37ヘクタールで栽培します。
 本来春の野菜であるフキは、夏の間一定期間冷蔵した根株を植えることで、秋に芽を出して収穫することができます。植え付けや保温用のビニールを掛ける時期をずらして、2月上旬までの抑制栽培と2月以降の促成栽培を組み合わせて、長期間の収穫を可能にしています。
 15日の初出荷では管内4カ所の集出荷場へ1156ケース(1ケース4キロ)のフキを持ち込み、関東・中京・関西・北陸の各市場へ送りました。
 本格的な出荷を前にした10月16日には、JAあいち知多ふき部会は目ぞろえ会を東海営農センターで開きました。知多半島内のフキ生産者や関係者60人が参加して、選別基準や出荷規格を確認しました。
 同部会の小野勝俊部会長は、「8月以降の暑さでやや生育遅れだが、予定どおりの出荷を見込んでおり品質は良好。袋包装のフキが3年目を迎えるので規格を統一して市場に定着させていきたい」とあいさつ。木下俊春専任検査員は「調整にはよく切れる刃物を使い切り口をきれいにすること。濡れた状態で収穫しないで風乾を徹底すること」と呼び掛けました。
 



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