一文字で気持ちを伝える/ぬくもりの会南知多支部

 JAあいち知多ぬくもりの会南知多支部は12月1日、同JA南知多営農センターで会員研修会を開催し、会員20人が参加しました。
 地元で字てがみ教室を主宰する野口正義さんら3人の講師の指導のもと、「心を伝える字てがみ~字てがみで年賀状を…~」をテーマに字てがみに挑戦。
 字てがみは、漢字一字を中央に大きく書き、縦書きの平仮名または片仮名で短く添え書きを入れ、相手に気持ちを伝えるとても短い手紙。同じ漢字でも書き方、大きさ、形などで気持ちをより的確に表現できるといいます。はがきいっぱいに文字を書いたり、はみ出したり、余白をうまく活用して個性を表します。
 野口さんは「漢字の書き順やハネなどにこだわらず、上手に書こうとしない。絵を描くような感じで書きましょう」とアドバイスしました。
 参加者には、毛筆、丸筆セット、清書用はがき、カレンダー、額、手作りの落款、手作りの名札などが配布されました。落款は参加者の名前の頭文字(ひらがな)が彫られており、講師の一人が作成したもの。
 参加者は、年賀状用に「賀」や「寿」、来年の干支の「寅」や「虎」、「縁」や「笑」など好きな文字を選びました。講師のアドバイスを受けながら、利き手の反対の手で書いてみたり、上から下、左から右などの書き順にこだわらず自由に筆を使って文字を書き、最後に朱色で自分の名前の落款を押して、作品とカレンダーを完成させました。
 参加者は、「どうしても上手に書こうとしてしまう」、「落款を押すと一気にそれらしくなる」などと満足そうに話しました。



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