遺族に寄り添うグリーフサポート/葬儀スタッフが学ぶ

 JAあいち知多のグループ会社㈱ジェイエイやすらぎセンターは11月4日、大府市のやすらぎホール大府でスタッフ研修会を開催しました。㈱ジーエスアイ代表取締役の橋爪謙一郎さんを講師に招き、職員50人が参加。「葬儀の仕事に携わる人のグリーフサポート」をテーマに学びました。
 「グリーフ」とは、遺族が死別による悲しみなどの感情を抑え込んでしまい、心の中に抑え込んでしまう状態をいいます。自分に関わりの深い人が亡くなった時、遺族は体調や認知、精神面などの部分でさまざまな影響を受けます。葬儀の仕事においては、そうした遺族の状態を理解しサポートすることで安心を与え、信頼関係を築いていくことが重要となります。橋爪さんは「死別によって抑え込んでしまった気持ちをいかにスタッフが引き出し、安心感を与えられるかが大切。必要な対応は人によって違うので、常にご遺族を観察して情報共有してほしい」と呼び掛けました。
 この日はレジュメを用いた講師による解説のほか、テーブルごとの班になって意見を交換。現場スタッフが知っておくべきグリーフの症状や、遺族をサポートするために必要なコミュニケーションスキルなどについて詳しく学びまし。参加した職員は自分自身の体験や知識を交えながら積極的に意見を出し合い、遺族と信頼関係を築くためのより良い顧客対応について理解を深めました。
 研修を企画した事業部葬祭課の大塚茂生課長は「葬儀社が増え、葬儀の在り方もさまざまになってきている。お客様に寄り添い、人と人との心の部分での接し方を大切にしていきたい」と話しました。



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